「過去の因縁とは関係ない」と鈴木事務所
質問主意書とは、国会議員が政府に対して説明を求める質問文書のことで、すべての国会議員が提出できる。質問主意書の数を検索すると、この3年間で提出した議員は15%に満たない。多い議員で50~60件。300件近い議員も1人いるが、鈴木議員の衆議院事務所によれば、この3年半で1600件出したのだという。そして、国会開催時には、1日最低3件の質問主意書を出すことを決めているのだそうだ。
なぜこれほど多くの質問主意書を出し続けているのか。鈴木議員の衆議院事務所によれば、鈴木議員の「新党大地」は一人会派のため、国会質問の機会を得られることが難しい。そうした中、質問主意書ならば国会議員なら誰でも提出でき、内閣の真意を問い質すことができるため、鈴木議員のような立場の議員にとっては、非常に有効な政治活動、と考えているためだという。06年9月には鈴木議員の国会質問書を集めた単行本「鈴木宗男の国会質問主意書 全255本」も出版された。
中川元大臣のバチカン博物館訪問に関する質問主意書はこれで3件目。徹底的に追及する姿勢を貫いた。鈴木議員は中川元大臣の父親・故中川一郎氏の元秘書。一郎氏が自殺し、選挙地盤を二人のどちらが引き継ぐのか激しい争いが演じられた。この2人の因縁がなにかとメディアで取り上げられるが、今回については、過去の因縁などとは全く関係のないことだと、鈴木議員の衆議院事務所はJ-CASTニュースに説明している。