「公に発言をする政治家が出てきたことは大いなる進歩」
こうした日本の核武装論議について、フジテレビの報道番組「新報道2001」は、
「他国からの軍事的脅威に備え、日本も核武装をするべきだとの意見があります。あなたはこれに賛成ですか?」
とする電話調査を、首都圏の成人男女500人に対し行った。回答は、賛成が19.4%、反対が72.8%と、テレビ局の調査では圧倒的多数が反対だった。
ただ、ネット上の議論の様相は少し異なっている。巨大掲示板「2ちゃんねる」では、確かに「国連脱退も核武装もありえない」「いつか来た道だな」と、反対の声もあるが、
「核をチラつかせるのも外交には有効だと思う」
「公に(核武装の)発言をする政治家が出てきたことが大いなる進歩だと思う」
と発言を評価する声や、
「核武装賛成。話し合いをするにも、背後に武力は必要」
「このタイミングでの核保有は選択肢に入ると思う」
と、核武装に賛成する意見が多く見られる。北朝鮮との対話路線を強調した山崎拓衆院議員への批判も強い。
「世論調査.net」で09年3月22日まで行われていた「日本も核武装をするべきか」と問う調査(回答総数454・複数回答可)によると、「するべき」との回答が66.1%、「検討する価値はある」が47.4%と、テレビでの世論調査とは違った結果となっている。一方で「核武装するべきではない。検討にも値しない」という回答は9.9%にとどまっている。