日米相次ぎ国債購入拡大 協調して財政出動を下支え

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FRBが国債購入を膨らませると市場の波乱要因

   ただ、FRBの国債購入は、以前から示唆はしていたが、市場では「しばらく先ではないか」との観測が大勢だったため、驚きが広がった。FRBの発表直後、米長期金利は急低下し、1962年以来の歴史的な低下幅になった。日本の長期金利はそこまで下がらなかったため、日米の金利差が縮小して、ドルが一時急落した。

   日銀は「財政規律」維持のため、長期国債の保有残高の上限を銀行券発行残高と定めており、今回の購入増額で保有残高は4年以内に上限に達する見込み。白川総裁は長期国債保有残高の上限ルールを見直さない考えを強調したが、FRBは国債購入の限度を明示していない。FRBがさらに国債購入を膨らませていくと、ドル売りが進むなど外為市場の波乱要因になりかねない。

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