「周囲を気にせず、甘い物を食べられるようになった」
ネット上には、甘い物好きな男性向けの専門サイトまである。2006年6月にオープンした「MEN'S SWEET.com」。サイト内ではスイーツマップが掲載されるほか、意見交換も行われる。メルマガ会員は3000人。同社では、会員の意見を取り入れて、パティシエとコラボしたオリジナルスイーツの販売を行っている。担当者の小倉康男さんは「男性の場合、見た目がシンプルでオーソドックスなものが好きみたいです」。
一方、2008年11月にオープンしたスイーツ情報口コミサイト「甘党男子」。運営するカラーズ・エンタテインメントの代表、引野トオルさんによると、「スイーツ=女性のイメージが強いが、オトコがスイーツ好きでもいいじゃないか。そんな思いから始まりました」。メルマガ会員は現在500人ほど。サイト内には「甘党レポート」というスイーツの情報を書き込むスペースを設けており、現在40件ほどの情報が寄せられている。
ところで、どうして「甘党男子」がこれほど注目されるようになったのか。前出の引野さんは、次のように話す。
「最近は、男性も周囲を気にせず、甘い物を食べられるようになったのではないでしょうか。もっとも、潜在的には甘い物好きもいたはずです。そうした人たちがブログにカキコミ始めたことで、お互いの情報交換が活発になった。そんなことから、ケーキバイキングにも行きやすくなったのかもしれませんね」
なお、SNS「mixi」内でも、スイーツ好きの男性が集まる「甘党男子校」というコミュニティがある。開設は2004年で、現在1000人以上が参加している。ここでは、我こそはという甘い物好きな参加者がそれぞれの自慢を展開し、盛り上がっている。