プラチナ価格急回復 牽引役は個人投資家

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欧州のETF、中国の宝飾需要が旺盛 株価上昇も後押し

   プラチナ価格の大暴落の引き金になったファンドの換金売りだが、最近では、そのファンドの需要も増えている。日本ではプラチナを組み込んだETF(上場投資信託)は販売されていないが、スイスやロンドンの「プラチナETF」が人気だという。

   中国の宝飾需要も引き続き旺盛で、好調なプラチナ価格を支えている。

   ただ、不安もないわけではない。プラチナ価格は工業用需要、なかでも触媒用に使う自動車産業の影響を大きく受ける。08年秋の大暴落も、自動車メーカーの相次ぐ減産体制の発表が響いてのことだった。

   しかし、いまのプラチナ価格は株価の上昇にも押されている。直近でいえば、3月23、24日は2日間で228円も上昇。「米国を中心とする景気回復の期待を反映して上昇した」(同)とみている。

   この勢いで、08年夏の7000円台回復を期待している投資家が少なくないようだ。

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