独立UHF局を中心に2006年に放送された大ヒットアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」が、「改めて」09年4月2日に放送された。ネットでは、新作なのか、手が加えられたものなのか、など話題が沸騰したが、結果は「完全な再放送」だった。しかし、同アニメを放送したテレ玉によると、今回は全28話の放送(前回は14話)を予定しており、後に新作部分が加わるのだという。
放送開始後にネットで諦めムード広がる
「涼宮ハルヒの憂鬱」は06年4月から7月まで計14話が独立UHF局等などの深夜枠で放送され、爆発的なヒットになった。続編の放送を望む声は強く、ファンは心待ちにしていたが、09年1月、「ついに来た-。涼宮ハルヒTVアニメ本格始動」というナレーションが流れるテレビCMが放送された。角川書店のアニメ雑誌「ニュータイプ」3月号の告知で、表紙には同アニメの人気キャラ「長門有希」が登場。ファンには新作が作られたと思わせる宣伝内容だった。
しかし、角川書店の説明は、過去に放送したものを「改めて放送」するという曖昧なものだった。それでも続編を期待するファン達は期待を込めて、旧作を再編集するのではないか、新しいカットが加わるのではないか、オープニング曲が変わるのではないか、といった議論を続けていた。
再放送部分に14話分の新作が登場?
09年4月2日、首都圏のU局の中で最初に放送したのがテレ玉。ネットの掲示板ではどんな「ハルヒ」になっているのか、実況が行われていた。そして、オープニングが流れ、話しが進むごとに、単なる再放送だとの見方が広がっていった。中には、「声が前作と違う」とか、「見たことのないカットがあった」という報告も出たが、一笑に付される結果になった。
テレ玉はJ-CASTニュースに対し、今回放送されたものは、以前放送した旧作であり、何か手を加えたとは聞いていない、と説明した。つまり「完全な再放送」だったわけだ。ただし、このまま以前放送した14話だけをズルズルと放送していくわけではないらしい。
「今回は全28話の放送を予定していますので、前回放送より多い話数に関しては、新作が含まれると聞いています」
というのだ。しばらくは再放送が続くものの、やがて新作が放送されることになりそうなのだが、今のところ角川書店側から新作について何の発表もない。これまで何度も「新作が出る」と噂されては消えていった経緯があるため、実際に放送されるまで本当に新作が出るのかどうかはわからない。