自分が何をしたのかが分からないまま、犯罪犯す?
当の植草氏も、09年3月31日、高橋容疑者の逮捕についてブログに2本の記事を掲載。高橋容疑者が逮捕されなかったことについて
「(逮捕・起訴された)小沢民主党代表秘書の大久保隆規氏も逃走の恐れはなかったと思われる。余罪の可能性を考えるなら、逮捕して家宅捜索しなければ、罪証隠滅の恐れがあると言わざるを得ない。私の場合、逮捕され、132日間勾留され、家宅捜索を受けた」
と捜査のあり方に疑問を投げかけた上で、
「私が冤罪事件に巻き込まれた際の報道と比較して、圧倒的に小さくはないか。逆に高橋氏の事件にかこつけて私に対する誹謗中傷を記載するブログ記事が目立っているのではないか」
としている。
さらに、一部では、高橋容疑者が警察に供述したとされる犯行動機が不可解なことから、自分が何をしたのかが分からないまま、万引きなどの軽犯罪を犯してしまう「ピック病」の疑いを指摘する声まであがっている。ピック病は若年性認知症の一種で、「散歩・食事などを、毎日同じ時刻に行うようになる」「場違いの行動をする」といった症状が特徴だ。また、「短期記憶は比較的損なわれない」という特徴もあるため、診断が難しいとされている。
今後は、犯行動機の解明が焦点になるものとみられ、高橋容疑者が所属する東洋大学でも懲戒委員会を設置。高橋容疑者とコンタクトを取りながら、処分に向けての対応を進めている。同大の広報課では、J-CASTニュースの「大学側の調査に対しても、容疑を認めているのか」
という質問に対しては、
「『書類送検の事実』は認めています。その他の詳細は現在確認中です」
とのみ回答を寄せた。