「悔しいけど笑ったよ」
そんな中、動画投稿サイト「Zoome」で公式番組「田代まさしのお久しブリーフ」が09年3月18日にスタートした。「Zoome」の広報担当者によると、田代さんが自分で「田代まさしの誕生日を祝う会」という動画を10月にアップしていたのがきっかけで、声をかけたそうで、田代さんサイドからは「復帰のためにいろいろやっていきたい」という話があり、今回の番組が実現したという。
「最初はユーザーから苦情が来ないかと心配していたのは事実です。また、田代さんについても1回で昔のカンをとりもどせるかなあ、とは思っていました」
と、胸のうちを明かす。しかし実際は、
「きちんと調子を取り戻してトークを披露していましたし、ユーザーからも荒らしではなく、あたたかい層に多く観ていただいているようで、安心しています」
と話す。アクセス数はこれまで配信された第2回までを合計して約4万件を数え、小道具を仕込んだギャグや次々と出るダジャレなど、昔の芸風をほうふつとさせる内容に、動画への「テロップ」と呼ばれるコメントにも、「悔しいけど笑ったよ」「駄洒落は健在だな!」「過去を反省してやってるならやり直せる」など、好意的なものが目立っている。
なぜ根強い人気を保っているのか。前出の担当者は、ネット文化の中に「話題づくり」としてなじんでいる部分もあるが、とした上で、
「今は前向きで、原点に立ち返ってファンを大事にしている。そういったご本人の人柄が理由なのではないでしょうか」
と話している。