日清食品「スープの味は変えていません」
日清食品の広報部によると、これまでのミンチ肉は、豚肉と野菜をミンチ状にしてから味を付けていた。これに対し、新しいチャーシュー肉は、豚肉に下味付けしてチャーシューにしてから加熱して仕上げている。より手の込んだ作り方だ。
カップヌードルは、「デビュー以来ほとんど変わらない味わい」を売りにしている。今回の肉変更で、その味を初めて変えることになるのだろうか。
広報部の担当者は、このことについて、「確かに、肉のおいしさはアップしています。しかし、カップヌードルの味は『スープの味』を指すと考えており、それは変えるわけにはいかず、変えていません」と否定している。
ただ、同社には、「残念だ」とする意見が数十件寄せられているといい、「ご評価の裏返しとして、真摯に受け止めています。新しいカップヌードルをお召し上がりいただければ、そのおいしさを実感していただけるのでは」と話している。
カップヌードルは、08年1月に155円から値上げされた後、売り上げが落ち込んだ。日清食品では、09年に入って売り上げが値上げ前に回復したとしているが、今回の肉変更にがっかりする声があるだけに、売り上げに何らかの影響を与える可能性もないとはいえない。
ファンの中には、なくなる前にまとめ買いをする動きもあるようだ。2ちゃんでは、「今のうちに箱買いしておこw」といった書き込みもみられ、実際に「さきほど肉食いたさにケースごと買ってきた! 発売されなくなったら転売しようかなw」との告白も出ている。これに対し、同社広報部では、「買い占めなどで注文が相次いでいるとは、特に聞いていません」としている。