介護される親が子供に伝えたいこと 作詞者不明の曲に感動広がる

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角川が発売した「詩集」は重刷が決定

   そして、この歌詞を書籍化した同名の詩集が2009年3月4日、角川グループパブリッシングから発売された。写真がふんだんに使われているビジュアルブックは初版2万部だったが、追加で1万部の重刷が決まった。

   角川の担当者によると、同社の社員がタクシー内で聴いたことがきっかけで、出版が決まった。「その後の会議ではみなが感動した。その輪を広げたい。知らない人にも聴いてもらいたい。伝えたいという想いがあった」と話している。

   紀伊國屋書店の調べによると、同書の購入者層は女性30~49歳が31.1%ともっとも高く、女性50歳以上が22.7%、女性19~29歳も19.3%とつづく。男性では30~49歳が19.9%と、介護を担う世代を中心に強い関心が寄せられているようだ。

   CDを販売する「タクミレーベル」宣伝担当の倉橋賢治さんは、これらの反響を受けて、

「介護をされている方の中には、歌詞をコピーしたものを持ち歩いている方もおられるようです。気持ちを忘れないように、と。また、『介護しているとき、話をさえぎってごめんね』といった実体験に即した感想も寄せられています。さらに、最近では介護施設からもライブのオファーが来ることもあります」

と話している。

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