様々な仕事を担当、単なるレジ打ちではない
では、実際のところ、「3か月で経営は語れる」のか。
セブン-イレブンの広報担当者は、
「アルバイトの方には、発注、検品、在庫管理、売り上げの『締め』など、様々な仕事を担当していただいています。『単なるレジ打ち』と誤解されることも多いのですが、それは違います。広く店舗づくりに参加していただきたいと思っています。そのトレーニングをするためのガイドブックも整備しています。自分が仮説を立てて発注した結果、よく売れれば嬉しいと思うでしょうし、それが働くという喜びにつながっているのだと思います」
と、前出の記事同様に、教育システムの優位性を強調する。
一方、セブン-イレブンの大阪府内のフランチャイズ店で7か月ほどアルバイトをしたという20代男性は、
「ジュースやお菓子などを専用の端末で発注するのですが、そのときは、色々と考えますよね。自分が考えたとおりに棚をレイアウトして、その結果良く売れたりした時には、確かに多少は面白いと感じました。ただ、細かい売り上げについては店長が見ているだけなので、アルバイトが『3か月で経営を語る』というのは、ちょっと厳しいのではないでしょうか」
と、「3か月説」には、やや懐疑的だ。
こう見ていくと、広い意味で、商売への意識が高まることは間違いなさそうだが、3か月で「経営を語る」というレベルまで到達するかどうかは怪しい、というのが実際のところのようだ。