2ちゃんねるを中心に、『反日マスコミの真実2009』(2009年1月発売)なる書籍を一斉に購入してランク1位にしようという動きがあり、現在「祭り」状態になっている。「決行日」は09年3月20日だが、すでにアマゾンではランキング3位に入っており、不気味な気配を漂わせている。
マスコミ批判本をランキング上位に
2ちゃんねる発の書籍一斉購入運動としては、3月10日にアマゾンランキングで1位を獲得するまでに発展した「麻生首相『とてつもない日本』祭り」が記憶に新しい。今回の運動もそれと同様で、『反日マスコミの真実2009』という書籍を20日に一斉に購入して、目立たせようという運動のようだ。15日に、2ちゃんねるの中でも特に活動的なニュース速報vip板で、「『反日マスコミの真実』を買ってマスコミにひと泡吹かせてやろうぜ」というスレッドが立ち、その後他の板にも飛び火。「既婚女性板」や「オカルト板」などでも同様のスレッドが立つ「祭り」に発展した。まとめサイトによると、運動の目的は、これまでマスコミが行ってきたという「偏向報道、印象操作、捏造記事」への抗議なのだという。
『反日マスコミの真実2009』は、北朝鮮拉致問題や歴史問題などについて執筆しているジャーナリスト、西村幸祐氏の責任編集。「総特集 大マスコミが報じない田母神問題」として、田母神前空幕長のインタビューを16ページにもわたって掲載しているほか、「毎日新聞変態記事の衝撃」「創価学会のマスコミ支配構造が完成する」「マスメディアが黙殺した国籍法改正」といった既存マスコミを激しく批判する内容になっている。
アマゾンで3位に浮上
2ちゃんねるやmixiなどでは現在、決行日を前に「俺はやるぞ!糞マスコミを許すわけにはいかない」といきり立つ書き込みがなされる一方、「さっき外出のついでに買ってきた」との購入報告も見られる。
アマゾンではすでに『反日マスコミの真実』は3位に入っており、狙い(?)通りの状況。出版元であるオークラ出版の方にも問い合わせが来はじめているとのことで、アマゾンにも「これまで通り必要な部数を送っておりますが、足りなくなるようでしたら至急増刷したいと考えております。ありがたい話です」(長嶋正博同社代表)と、うれしさ反面、複雑な様子を見せている。さて、20日の売り上げ、どこまで伸びるものか。