品切れ人気「ソーシャル名刺」利用者同士で名刺交換会も

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携帯の赤外線通信とどう差別化図るのか

   ポーケンは、はてなブックマークなどネット上で話題になり、ブログでも活発に情報交換されている。ある携帯サイトディレクターの男性(29)は、まだ交換相手が限られることもあって、自らのブログの2009年3月16日付日記で名刺交換会を呼びかけた。すると、4月上旬に40人ほどで開く予定が、すでに100人以上が集まっているという。

   紙の名刺との違いについて、販売代理店のアコニでは、写真で顔を確認できることや、メールアドレスなど入力の手間が省けること、簡単に名刺をデータベース化できることなどのメリットを挙げる。

   ただ、日本では、若者を中心に、携帯電話の赤外線通信によるメールアドレスなどの交換が普及している。パソコンを介するポーケンが、それとどう差別化を図るのか。

   この点について、アコニのピーター社長は、「携帯電話は、複雑なボタン操作があったり、通信メニューを探したりしないといけません。ポーケンなら、シンプルにハイタッチだけで楽しくデータ交換ができます。また、ポーケン本体に個人データが入っていないので、なくしても携帯のようなセキュリティの面での問題がありません」と説明する。

   パンダなどデザインのソーシャル名刺が、ビジネスで使えるかについては、「思ったよりも、40歳代のビジネスマンに好まれています。取引先に、『面白い』と意外に受けているようです」と言う。もっとも、ビジネススタイルに合わせ、もっとフォーマルなデザインのポーケンを09年中に発売する予定という。

   さらに、データが犯罪などに悪用される危険については、「私は、心配ないと思っています。データ交換にはタッチして1、2秒かかるので、そんなに簡単にデータを取ることもできないはずです」と話している。

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