部数激減「少年漫画誌」 廃刊の危機は本当か

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連載をまとめた単行本は、漫画誌ほどは減っていない

   海外でも日本のマンガ・アニメ・ゲーム関連コンテンツは、「クール・ジャパン」としてファンを増やし、同じような市場を形成していて、

「今年はハリウッドで『ドラゴンボール』が映画化されました。これからも日本の漫画が海外で実写映画化されることになりますから、漫画の著作権ビジネスはますます拡大していくことになると考えています」

としている。

   一方で少年漫画誌は低迷しているが、連載をまとめた「コミック」(単行本)は、漫画誌ほどは落ちていない。07年まで6年連続して前年を下回ったが、それでも7億1295冊を売り上げている。つまり、連載は読まないが、まとめてコミックを読む傾向が出ている。だから、いくら漫画誌が低迷していても、廃刊してしまうと、

「コミックも、アニメ・ゲームも生まれず、全てを維持することができなくなる」(出版指標年報)

というのが業界の考え方でもある。

   漫画やアニメに詳しいジャーナリストは、これからの少年漫画誌の方向性について、

「少年漫画誌に連載されている漫画は、アニメ化や、ゲーム化の予備軍としてその存在意義を見いだすようになっている。さらに、連載をまとめたコミックの売上げはさほど落ちていないため、それらもろもろの『カタログ』、コンテンツの源泉としての役割を担っていくのではないか」

と話している。

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