宮城県「倒産寸前」試算 ネットで巻き起こる「前知事」批判

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不況は想定以上の大激震だった

   SNSサイトのミクシィ(mixi)でも、

「(前知事が)借金増やしまくって2倍にしてるからなぁ…」

といった県の負債の増加に言及する声が目立つ。

   浅野氏は07年3月2日、都知事選への出馬の際、「宮城県知事時代に負債を増やしたと言われているが」との質問に対し、

「反論はない。国の施策に協力することで県債残高が積み上がったということだが、泥仕合になるから言わない」

と説明している。

   そこでJ-CASTニュースは浅野前知事に言い分を取材してみた。

「(任期中に)負債が2倍になった、といわれているが、同じ期間の他県の負債と比べると宮城県はむしろ少ないほうだった。切るべきところは切っていたし、放漫財政という見方は客観的には全く合っていない。都知事選でのマイナスキャンペーンに使われた部分がある」

と反論する。

   また現在の財政難については、不況による影響が想定していた以上の大激震だったことを強調し、

「もはや自助努力では無理な状況だ。構造的な問題で、宮城県特有のことではない。全国が一体となってスクラムを組み、国にシステム改革を訴えていくしかない。今回宮城県は、たまたま早くまじめにシミュレーションした結果を公表しただけ。『どうなるのか』が分かって初めて対策が取れるのだから、(公表は)正しい行動と言えると思う」

と説明した。今後に関しては、あくまで外からみた意見だが、としたうえで、こう述べる。

「すでに肉から骨まで切っている。ギリギリになったら給与カットをするしかないでしょう。財政再生団体になったらそれ以上の給与カットが来ますから。もう地方にはここしか切れるところがないんです」
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