清水建設はこのほど、ロシア科学アカデミー陸水学研究所、北見工業大学、北海道大学と共同で、ロシア・バイカル湖の水深400mの湖底表層に閉じ込められたメタンハイドレートからメタンガスを回収する実験に成功した。表層メタンハイドレートからのガス回収成功は、世界で初めてという。
メタンハイドレートは、「燃える氷」と呼ばれるメタンガスと水が結びついた固体状の物質。石油などに代わる次世代エネルギーとして注目されている。日本近海では、オホーツク海や日本海の表層で存在が確認されている。今後、回収技術が確立されれば、日本が資源大国に変わる可能性も議論されている。
なお、清水建設では、4年以内に実用化にめどをつけたいとしている。