ファッション、子供服に特化したサイトが続々
利用者同士が物々交換できるサイトもある。たとえば、CASUAL STYLING(埼玉県富士見市)が運営するのは、ファッションに特化した物々交換サイト「fazoo」。08年3月にオープンした。会員数は非公表だが、女性利用者がやや多く6割をしめている。メディアに取り上げられたことも一因だが、08年11月、12月の利用者は前月比3倍と会員数が伸びている。
代表の是川泰之さんは、使っていない、埋もれている服を有効活用できる場としてサイトを立ち上げた。「不況で財布のひもが固くなっているので、物々交換を利用するのは一つの手」とプッシュする。
「女性の場合、気軽におしゃれチェンジしたいという気持ちもあるのでしょう。買うまでもないけれど、自分の手持ちと交換して、別の服を楽しみたいという人が多いようです」
一方、子供服に特化した物々交換コミュニティ「こそだてママ・マーケット」。2005年のオープン以来、登録者は3万9000人。月間の利用者は200~300人だ。サイトでは、使わなくなった子ども服などを出品した際に発生するポイントを貯めることで、新たな商品を注文できる仕掛けだ。特に、子どもの場合は成長が早く、洋服のサイズアウトも早いので重宝する人は多い。なお、出品は無料、注文商品の配送には500円、そして、1着当たりサービス利用料200~600円がかかる。
サイトを運営するピーエスシー(東京都港区)メディア事業部の深田洋介さんは「ユーザー同士でやりとりした場合、基準がバラバラでトラブルになるケースもある。そこで、決済も含めて当社が管理することで、クオリティを一定に保ち、気持ちよく利用できるようにしている」と話している。
いずれにしろ、この不況下の節約法の一つとして、物々交換サイトが活躍しそうだ。そのほかには、「物々交換サイト WaWaWa」、「物々交換サイト モノチェン」、本に特化した「あるかも~ね.BOOK」、本・ゲーム・DVDを扱う「ビブリー」などがある。