労組「高いという意図を示そうというのなら問題」
阿久根市のように全職員の給与明細を公開しない理由について、大阪府の企画厚生課では、「9万人もの明細を並べてもよく分からないと考えたからです」と説明する。明らかにするのも、具外的な職員の額ではなく、職階や年齢での平均になるという。阿久根市のように、退職手当までは職階などごとに内訳を出さない考え。
府の給与明細公開方針について、連合系の職員労組「府労連」の書記長は、どこまで出すかに関心を持った様子でこう言う。
「確かにプライバシーの問題はありますが、税金から給与や手当を出しているので、府民の誤解を生まないためにも部長級などごとに公表した方がよいと考えています。公務員は高いと言われているので、実際に調べていただいた方が分かりやすいからです」
一方、全労連系の「府労組連」の書記長は、「民間に比べて公務員は高いという意図なのかどうか」と戸惑いながら、「まだ聞いていませんので、今言われても…。高いという意図を示そうというのなら問題なので、その中身によって対応したい」と話している。