西松建設から違法な企業献金を受け取っていたとして、民主党の小沢一郎代表の公設秘書らが逮捕された。小沢代表は潔白を訴えており、2009年3月6日党本部で行われた会見では、代表を辞任しない考えを強調した。その一方、代表交代も取りざたされ、朝日新聞、読売新聞が党地方幹部に取材したところ、両紙ともに「ポスト小沢」のナンバー1に岡田克也副代表の名が上がった。
「岡田さんで出直すしかない」
民主党の小沢一郎代表の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で、小沢代表は2009年3月6日午後、党本部で記者団に対し、「現段階において自分の進退については考えていない」と述べ、改めて代表を辞任しない意向を明らかにした。
ところが党地方幹部から「ポスト小沢」に岡田克也副代表を推す声が上がり、「温度差」が生まれつつある。
朝日新聞は民主党都道府県連幹部への一斉取材を3月4、5日に行い、6日に朝刊1面で、
「『ポスト小沢』のトップは岡田克也元代表だった」
と、結果を報じた。
「岡田氏は政治資金規正法改正にも取り組んできたため、『信頼がもてる』」(秋田県連)
「小沢さんが辞める時は執行部総退陣。岡田さんで出直すしかない」(中堅議員)
などの意見が上がった。
読売新聞も各都道府県連の幹事長らに3月4、5日にアンケートを行い、3月6日に結果を報じている。
小沢氏の進退について、「辞任すべきではない」が28都道府県、「捜査の進展や世論の動向を見た上で改めて判断すべきだ」が17県。