新型プリウス、レクサスが5月以降に登場
本体価格を下げたホンダに対し、低燃費を追求しているのが、トヨタ自動車のプリウスだ。インサイトの燃費は1リットル30キロだが、プリウスは35.5キロとなっている。
ホンダのインサイトは発進時にエンジンとモーターを併用しているが、プリウスはモーターが主。これだけでもガソリンの使用量に差が出る。プリウスが搭載しているモーターはインサイトに比べてパワーが大きく、モーターで走る距離が長く、加速性もある。
そんなプリウスの新型車が、米デトロイトで09年1月に開催された北米国際自動車ショーに出展され、世界の熱い注目を集めている。
システム全体の90%以上を新開発したガソリンエンジンに、モーターとリダクションギヤを組み合わせたハイブリッドシステム「THS II」を搭載。「世界最高レベルの燃費性能」(同社)を実現し、広報担当者によると現行プリウスよりも燃費がよく、35.5キロを上回る。
さらに、オプションでムーンルーフにソーラーパネルを新たにつけた。この電力を使用して室内の換気を行うトヨタ初のシステムだ。09年5月中旬に日本を皮切りに世界で発売する予定。高級車「レクサス」のハイブリッド車も夏頃に発売される。
一方のホンダもハイブリッド車のスポーツカータイプ「CR-Z(シーアールジー)」を2010年中に展開する。「フィット」からもハイブリッド車を2011年までに出す予定。
「ハイブリッド戦争」は、ますます激しくなりそうだ。