旧グッドウィルだけでない常用型派遣会社の苦境

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「派遣会社にとって人材切りは、工場の設備がなくなるのと同じ」

   エンジニア派遣サービスを行う大手、メイテックグループは、メイテック、メイテックフィルダーズ、メイテックグローバルソリューションズを合わせて7837人の技術者(常用型派遣)を抱えている。全体の稼働率は08年12月末で94.1%、09年1月は90.6%、と低下している。

「3社のうち、より高い技術力を持った人材が集まっているメイテックは94.4%でしたが、開発の周辺業務から仕事が減っています。95%を割り込むと厳しいです」

   稼働率は低下しているが、「できる限り雇用は守っていく考え」だ。

   2500人超の技術者(常用型派遣)を抱えるアルプス技研。08年12月の稼働率は96.6%だったが、09年1月は89.3%と大きく下回った。

   ただ、広報担当者は、

「減らすことは考えていません。派遣会社にとって人材を切るということは、工場の設備がなくなるというのと同じ。お客様の急なニーズに応えられなくなります」

という。

   前出のJSLAの事務局長も、

「過去に景気が悪くなっても急に仕事が舞い込んだ例があり、派遣会社はそれも考慮しておかないとなりません。高い技術を持った人材は、そう簡単に集まるものではありません」

と話している。

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