「総合エンターテインメント集団」目指す
今回のメンバー増員発表は唐突なようだが、EXILE側にとっては、長く温めていた構想であるらしい。
エイベックスの松浦勝人社長は、自らのブログの2009年3月1日付日記で、EXILEリーダーのHIROさんが、01年のデビュー前に松浦社長に出した1枚の企画書で大所帯化を推測できたと明かした。そこには、「総合エンターテインメント集団」として、将来やりたいことの相関図が書いてあったというのだ。
松浦社長は、「書くのは簡単だけどやるのは大変だよ」とHIROさんに言った。そして、1年ほど前に、J Soul Brothersとの合体について具体的に話があったという。
松浦社長は、HIROさんがファンの戸惑いをある程度予想していたと明かしたうえで、勇気と自信を持って大所帯化に踏み切ったと理解を示す。
「新しいことにチャレンジすると時には必ず批判や反対も伴う。しかし、それを乗り越えられるだけの自信がヒロにはあるのだろう。僕も彼らはそれらを吹き飛ばすほどのエンターテインメント集団になると確信している」
具体的に大所帯で何をやるかには触れていないものの、こうも言う。「EXILEは常に進化し、また、変化し、形を変えていく。まだまだ彼らにはこれからもずっと驚かされ続けるだろう」
HIROさんは、89年に結成された別の音楽ユニット「ZOO」で活動しヒット曲も出したものの、人気が伸び悩んで95年に解散している。スポーツ紙や夕刊紙では、こうした苦境を知る彼らが「恵まれた今こそ挑戦すべき」とメンバー増員を決意したと報じている。
J-CASTニュースでは3月3日午後、ファンから戸惑いの声などを実際に聞いたことについてのコメントを聞こうとした。EXILE所属事務所のLDHでは、担当者が記者会見資料をFAXしてから答えるとしていたが、その後連絡しても「外出中」とのことだった。エイベックス・エンタテインメントでは、「記者会見でお話ししたことやホームページなどでお知らせしたことがすべてです。それ以外のお答えは、差し控えさせていただきます」と話している。