塩谷文科相も同調の構え?
政府・与党内では、早くも東京中央郵便局の保存と再開発見直しに向けた動きが出ている。鳩山総務相は翌27日の閣議をはさんで塩谷立文部科学相と会談。塩谷文科相は閣議後の会見で「重文指定の場合は(局舎を)かなり残さないと指定できない。どの程度残して建設するのかというのが一番のポイントになる。郵便局側にその意思が本当にあるのかということだ」と述べ、鳩山総務相に同調する形で、暗に日本郵政に再考を求めた。
鳩山総務相は「重要文化財のような価値あるものに対する意識は高まってきている。そういうのは絶対大事にしなければならないと国交大臣もおっしゃった」と発言し、他の閣僚も巻き込む考え。「重要文化財の価値があるものがなくなってしまう。我が国がそういう文化小国であってはいけない。その点で私と文科大臣は完全に一致している」とも述べ、まずは重要文化財の指定について文部科学省の見解を求める考えを明らかにした。もしも東京中央郵便局が重要文化財に正式に指定されれば、再開発阻止に向けた外堀は埋められることになる。