「もう使わない」と漏らすプロデューサーも
ジャニーズでは、2009年にもメジャーデビューを控えているとされる若手グループはいる。しかし、彼らについて、ネット上では、「その辺にいるイケメンの寄せ集め」「なんつーかホスト」などと手厳しい声が出ている。
前出の芸能プロ幹部は、「確かに、時代を席巻するようなタレントがいませんね」と言う。「ジャニーズは、一時ほどパワーがなく、小粒ばかりになっています。プロデュース力のあるジャニー喜多川さんは、80歳近い高齢で、事務所に若手が育っていません。今後、大物が出ないと、つらいでしょう」
日刊ゲンダイは、2月20日発売号の記事で、視聴率低迷からテレビ局のジャニーズ離れが進んでいると報じている。これについて、芸能プロ幹部は、「そこまでは、まだいっていないでしょう」としながらも、先述した日テレのような動きを挙げる。タレントを振り分けるジャニーズのやり方に反発しているテレビ局のプロデューサーには、これを機会に「もう使わない」と考えている向きもあるようだ。
テレビ不況で制作費削減が進む中、ジャニタレの高額ギャラについても、芸能プロ幹部は、「今後、引き下げられるでしょう」としている。
芸能評論家の肥留間正明さんも、ギャラの問題を挙げる。「1人200~300万円なら、高すぎて番組が成り立たないはずです。キムタクなら、500万円持っていかれますからね。制作会社は、番組予算を10~20%も削られ、高いタレントのギャラを削るしかないでしょう」
そんな中で、ジャニタレには、舞台や映画などに活路を見出す動きがみられる。これについて、肥留間さんは、「アカデミー賞受賞映画の『おくりびと』は、俳優がコツコツと努力した成果です。ジャニーズのタレントは、バラエティ番組でただで見られるのですから、舞台や映画にお金を払ってまで見に行く人がどれぐらいいるかは疑問ですね」と話している。