財務・金融・経済財政相を独占、事実上「与謝野内閣」
急浮上した与謝野氏待望論について、政治評論家の森田実さんはJ-CASTニュースの取材に対し、政府が経済問題を政策の重点に掲げているいま、与謝野氏が財務・金融・経済財政相を独占している現状を
「これは事実上の『与謝野内閣』といっていい」
と説明する。待望論が出た背景は、政策のゲタを与謝野氏に預けた以上、麻生首相が再び主導権を握るのではなく「与謝野政権」を続けてもらった方が「遙かにまし」で、麻生首相の度重なるおかしな言動や、中川昭一前財務・金融相の辞任騒動で誰もが現政権にうんざり。「麻生以外なら誰でもいい」という空気が充満した結果なのだという。
そして、与謝野氏が仮に首相になったとしても、総選挙で自民党は勝てない、と明言する。世界的不況の中での消費税率アップ発言。健康面でも不安。さらに「何とも暗い感じがして、それを嫌がる人もいる」。森田さんは、内閣総辞職は早ければ09年5月と読む。しかしながら今の自民党は断末魔状態。これを打破するためには、若く新鮮な首相候補を担ぎ出し、世代交代を明確に示す必要性があるが、実現は難しいとみている。