「今後はお祓いの引き受けは控えたい」
さて、商品に「合格祈願済み」をうった商品は、神社の尊厳を損なうのか。ヤフー意識調査ではこの質問に対して、「思う」50%、「思わない」37%、「どちらともいえない」15%だった(2月19日19時現在)。ただ、コメント欄では比較的、意見が割れている。
「尊厳を損なう」という意見では、「神社は商売をしてはいけないので、お守りや御札は、一応『授与』されるもので、お金も納めるものという建前があります。それを祈祷済みと銘打って売るのは問題になってしまうのだと思います」「合格祈願は当事者が神社仏閣に参詣して行うことが本義」などと書き込まれている。
一方、「尊厳を損なうとは思えない」という人は、「きちんと許可を取り、材料の一部でも祈願を込めたものであれば問題ないと思う」「そもそもお菓子とか、ライトなモノに対する軽いノリから派生した商品でしょ?買う方もそれほど意識していないだろうし、受験生が何かを買おうとしたときに、『どうせだったら』と考えての購入のはず」とつづられていた。
神社側は今回の通達を受けて、商品にまつわる祈祷の引き受けを控えたい考えだ。商品の祈祷を引き受けたことのある、ある神社では「これまでは受験生のためになればと思い、ひきうけていました」とJ-CASTニュースに明かす。
ただ、商品の祈祷は最初こそ依頼が少なかったが、最近では、同様の問い合わせは増えていたそうで、断ったケースもある。「今後はお祓いの引き受けは控えたいと思っています。いまは新規では受け付けていませんし、これまで付き合いのあったところについても検討したい」と話している。