変化が起こるとすれば、次世代規格が普及してから
日本国内の事例で言えば、08年夏にソフトバンクモバイルから発売された「アイフォーン(iPhone)3G」でもスカイプを動かすことは可能だ。ただし、現段階では、音質の問題などから、「ケータイでのスカイプ通話」は、ほとんど普及していないというのが実情だ。
携帯電話に詳しいジャーナリストの松村太郎さんも、「大勢に影響なし」とみている。ただ、「変化が起こるとすれば、次世代規格が普及してから」と予測している。
「(移動しながらでも高速でデータ通信ができる)モバイルワイマックス(WiMax)などの普及が進めば、これまでの『090』番号が本当に必要なのか、問い直される時期も来るかも知れません」
つまり、「どこでも高速通信」が実現すれば、「スカイプ経由でのデータ通信も快適にできるようになる」ということなのだが、松村さんは、こうも釘をさす。
「スカイプは、これまでの電話のように『必ずつながる』という訳でもありませんし、110番ができる訳でもありません。スカイプ経由の通話が広まるにつれて、スカイプのユニバーサルサービスとしての側面が問い直されてくることになるでしょう」