「指紋というより、指静脈なので問題ありません」
みずほ銀行は、「当行のATMは指静脈なので問題ありません」と話す。暗証番号との併用という2重チェックもかかっている。
「指認証」ATMを製造する日立製作所も、「なんの心配もありません」と、一蹴する。「現金を引き出す際、ATMに指をかざしますが、それは指紋というよりも指の静脈をみているのです」と、セキュリティの高さを強調する。
指紋だけで本人確認するとなると、今回の事件が起こると安全性が問われるが、日立の場合はたとえ、指を切り落としてかざしたとしても、血が通っていないからATMは使えないというわけだ。
「指認証」を使ったセキュリティは、マンションや会社、病院などの防犯対策や入退出管理、「セキュリティ・パソコン」などにも広がってきており、「多くの引き合いがあります」(日立)という。同社によると、ATMもパソコンも同じ認証システムを使っているのでセキュリティは万全とのことだ。