「セクハラ疑惑」まで飛び出す 三洋電機「身売り」ドロドロ暗闘

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「野中氏に対する言動に関しましては事実無根」

   特に目を引くのが、GS社長の持田昌典氏と、野中氏、井植敏雅社長(当時)などが会食した時の描写だ。会食が行われたのは、第三者割当増資が行われる直前の「06年初め」だといい、三洋の元幹部が、こう振り返っている。

「アルコールが入っていたとはいえ、持田さんは、とても女性には言えない下品な表現で野中さんをからかい続けたのです。出資してもらうという立場上、敏雅氏は何も言い返すことが出来ず、テーブルの下で拳を握りしめていたそうです」

   さらに、別の三洋幹部による

「持田社長はミーティングの場でも平気で野中さんに『女はいいよなぁ』などと暴言を吐き続けた」

との声も紹介されている。

   GS側は同誌に対して

「三洋電機に対する経営妨害や情報漏えい、野中氏に対する言動に関しましては事実無根であります」

と、事実関係を否定。さらにGS広報部がJ-CASTニュースに明らかにしたところによると、記事中には事実関係に誤りがあり、誤りについては、同誌に対して指摘をしたという。

   上記の持田氏の行動が仮に事実であるとすれば、パワハラ・セクハラの両面から非難されるべき行動だと言えそうだが、GS側が主張するように「事実無根」の場合、名誉棄損の可能性も出てくる。

   GS広報部では、誤りを指摘したことは明らかにしつつも、この「指摘」の内容が、単なる「指摘」にとどまるものなのか、それとも「抗議」「法的措置を検討」といった強い調子のものなのかについては明らかにしなかった。

   いずれにせよ、このようなエピソードが取りざたされること自体、三洋電機をめぐる創業家と金融3社の駆け引きの激しさを物語っているとも言えそうだ。

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