常連客を獲得 ベッドや枕をひと工夫
「快眠」を提供するコンフォートホテル
自分に合う枕を探して微調整してくれる「ピローフィッターサービス」を実施しているパークホテル東京は、専門の研修を受けたコンシェルジュなどが、オーダーがあると客室に出向いて宿泊客のからだに合った枕を無料でアドバイスする。2003年からサービスを開始、「データを残しているので、次回の宿泊時に同じ枕を用意する」と、常連客の獲得に功を奏している。
阪急ホテルマネジメントは快眠をテーマにしたホテル、「REMM」(レム)を東京・日比谷と秋葉原にオープンした。住居感覚の設備が「売りもの」で、裸足でも抵抗なく歩ける畳カーペットや、二重サッシや高性能遮音壁を採用。もちろんベッドにも工夫を凝らし、日本ベッド製造との共同開発で、幅140センチとやや広め。腰部分は硬め、足部分は柔らかめにスプリングを使い分けるなどで、どんな体型の人が寝ても不自然に沈まないようにするなど、徹底的に「快眠」にこだわった。
「快眠」も競争が激化すれば、当たり前のサービスになってくる。枕やベッドに続く、「次の一手」を模索中だ。