風邪薬を飲み過ぎでも「緊張する場面であれば、ちゃんとしゃべれる」
風邪薬を飲み過ぎて、ろれつが回らなくなるほどの副作用はあるのか。
永寿総合病院(東京・台東区)の内科部長をしている堀江義則さんは、中川財務相のケースはよく分からないとしながらも、こう話す。
「風邪薬には確かに、眠くなる作用がある抗ヒスタミン剤などが含まれています。しかし、寝ぼけたり居眠りしたりするかもしれませんが、緊張する場面であれば、ちゃんとしゃべれるでしょう。飲み過ぎたからと言って、ろれつが回らないようなことは、普通はありませんね」
堀江さんは、一過性脳梗塞の可能性はあるとみる。ただ、薬と酒を併用すると、風邪も酔いもなかなか回復しないという。「薬もお酒も、同じ酵素で分解しています。ですから、併用すると、分解にかかる時間が2倍に延びることになります」。つまり、酒が強くても、薬を飲んだために、2日酔い状態になってしまった可能性もあるというのだ。
中川財務相も、ローマへの機中で薬とお酒を併用したため、その悪い「相乗効果」があったと認めている。なぜ、風邪をひいているにもかかわらず、お酒を飲んでしまったのだろうか。
G7では、なんと重要な会議中も居眠りしていた疑惑が海外メディアに報じられているのだ。米ABCテレビの記者ブログは2009年2月14日付エントリーで、「目を開けているのすら、大変な仕事に見えた」と指摘。そして、こう皮肉っている。
「15時間のフライトによる時差ボケはあるのだろう。しかし、あなたの国の経済は、年間2.5%も縮小すると予想されており、トヨタや日産のような自動車メーカーが何万人も解雇するような状況だ。それがあなたの目を覚ますのには十分ではないのか」