「天罰」とインターネットに書き込みする人も多い
ほかにも、市民の不信をかうことがいくつも起きていた。
インターネット企業百度の検索は、お金をもらっている企業が先に表示される。それだけではなく、百度は牛乳にメラミンをいれた三鹿社から300万元もらって、事件発覚前に暴露記事を抑える、ということまでやってのけた。それを批判したのは、中央テレビ局だった。しかし、今回の春節紅白歌合戦の番組では、4300万元の協賛金をもらい、数時間の番組中、現場にいた百度の経営者の笑顔を繰り返して映した。番組に出ている俳優にも、あえて百度について言及させた。
地方テレビ局が未来のアイドルを目指す少女を対象に 企画したオーディション番組「スーパーガール」。若者の間で人気が出て、とんでもない高視聴率番組に成長した。率先にそれを批判したのは、中央テレビのタレントたちだった。しかしその後は、自分たちがした批判をきれいに忘れて、それとほぼ同様の番組を中央テレビ局から放映した。
中国北方地域では、旱魃がますますひどくなっている。中央テレビ局はそんな話題に触れる兆しもない。
9日の火事を見て、「嗤っていた」(評論家の黄于明氏)というのが市民の姿だ。「テレビ局のビルで、1億元の花火を打ち上げた」などとも揶揄されている。すぐ削除されても、「天罰」とインターネットに書き込みする人も多い。中央テレビ局の火事について、同情する声は中国のインターネットではほとんど聞かれないのだ。
(J-CAST 北京)