自分へのご褒美と友チョコ ティーン世代のバレンタイン事情

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   2月14日、バレンタインデー。女性が男性にチョコレートを渡す日として知られているが、最近では自分へのご褒美だったり、「友チョコ」といわれる友達同士の交換を楽しんだりと多様化している。ティーン世代の中・高生たちは、どんなバレンタインデーを過ごすのか?

自分へのご褒美、友達同士で交換する「友チョコ」など多様に

壁一面埋め尽くされた「Happy Message」。伝えたい想いを書き込んだあとは、嬉しそうな笑顔をのぞかせていた
壁一面埋め尽くされた「Happy Message」。伝えたい想いを書き込んだあとは、嬉しそうな笑顔をのぞかせていた

   プランタン銀座が2009年1月13日に発表した、バレンタインデーに対する女性意識調査によると、チョコレートの購入金額は「本命」が平均3325円、自分用が3167円、そして、義理が1172円だった。「本命」とともに、自分用に贈るチョコの価格が拮抗している。

   また、ここ数年、「友チョコ」というネーミングで定着しているのは、チョコレートを友達同士で交換するというものだ。オリコンが08年2月に発表したアンケートによると、「バレンタインデーはどんな日だと思うか?」に対して、3位に「女友達とチョコレートやお菓子を楽しむ日」と位置づけられている。なお、1位は「彼氏や旦那、パートナーへの愛情・感謝を示す日」、2位は「思いを寄せる男性に告白する日」だった。調査は07年1月18日~22日、500人の女性を対象にインターネットで実施した。

   さらに、今年は、「逆チョコ」として、男子から女子へのプレゼントを狙う動きもあった。森永の調査では、実に98.3%の女性が「身近な男性からチョコをもらえたらうれしい」というのだ。ある女性会社員も「チョコが嫌いという女性はあまりいません。自分のために買ったり、友達と交換したりするのも楽しみなんです」と話している。

   バレンタインデーのこの日、コカ・コーラ主催のイベント「Open Happiness Valentine's Day」が渋谷でおこなわれ、おおよそ1万人が立ち寄った。

友達や家族に対する感謝を込めて「ありがとう」

「Happy Message」を手にするくみっきーこと舟山久美子さん、佐藤歩さん
「Happy Message」を手にするくみっきーこと舟山久美子さん、佐藤歩さん

   このイベントでは、大切な人に届けたいハッピーなメッセージ(=『Happy Message』)を自由に書き込むかたちで募集した。友達5人できたという女子中学生は「これからもみんな仲良くしよう」と書き込んだ。「お母さんいつもありがとう」というものもあったし、ある遠距離恋愛中のカップルは「いつもワガママ聞いてくれてありがとう」「今日は札幌から来てくれてありがとう」とお互いの感謝をつづった。いずれにしろ、「ありがとう」という言葉が多かった。

   このイベントから伝わってきたことは、ティーン世代にとってバレンタインデーはどうやら、好きな人へ告白するのはもちろん、ふだんはなかなか想いを伝えられない友達、家族に対する感謝を込めて贈る日のようだった。

   渋谷109前の特設ステージでは、お笑い芸人「はんにゃ」や名古屋出身のアーティスト「ソナーポケット」が駆けつけ、会場を沸かせた。そして、ティーンから絶大に支持されている「Popteen」モデル くみっきー こと舟山久美子さんと、「Men's egg」モデルの佐藤歩さんが登場したときは大声援が飛び交った。

   現在交際中という2人。舟山さんがサプライズで、手作りのケーキを渡す場面もあった。受け取った佐藤さんは「まさかもらえるとは思わなかった」と照れながらも顔をほころばせていた。

   イベント後に行ったJ-CASTニュースの取材に対して、舟山さんは「実はケーキを作っているのはずっと隠していたんです。今年はバレンタインあげないよ、という具合に(笑)。この人(と佐藤さんを指して)、勘がいいのでばれないようにと大変でした。ハート型に切ったフルーツがポイントです」。一方、佐藤さんは「意外なサプライズで本当にうれしい。ホワイトデーが大変そう」と終始照れくさそうにしていたのが印象的だった。

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