愛媛県が松山市のラブホテルをヤフーの「官公庁オークション」に出品した。2009年2月13日から入札希望者の参加を募っており、最低売却価格は1億4500万円だ。はたして入札者は現れるのか。
ラブホテルとしての評判も上々で「昔は順番待ちだった」
出品されているのは元「レストホテル道後城」。5、6年前まで、いわゆるラブホテルとして営業していた。もっとも出品側では「レジャーホテル」と呼んでいる。約1万5千平方メートルの土地に、五層の天守等を有した「城」を模した建物。リフォーム途中で放置されたような状態になり、2003年5月に差し押さえたという。
巨大掲示板2ちゃんねるでも、
「本当にお城だwww」
「おまいら金出して買わね?」
「(外人観光客向けなら)いけるんじゃないかねえ」
などと話題になっている。ラブホテルとしての評判も上々だったようで、元利用者から
「昔は順番待ちしてる人がいた」
「設備が結構豪華」
といった書き込みがされている。
不動産不況で、全国に発信しなければ売れない
官公庁オークションでラブホテルの出品は珍しいのだろうか。J-CASTニュースがヤフーに問い合わせると、担当者は
「ホテルの出品は多数ありますが、建物の使途についてはデータとして把握しておりません」
と答えた。もっとも、
「以前にも『城のような建物』が官公庁オークションに出品された例はあります」
とのことで、初めてかどうかは不明だ。
「出品者」である愛媛県松山市中予地方局税務管理課の担当者は、
「昨今の不動産不況で、全国に発信しなければ売れない、と判断し、ヤフーの官公庁オークションを利用することになりました」
と話す。落札後の使途については、基本的には関与しないとしながらも、
「不動産鑑定士によると、レジャーホテルとして使用するのが一番効率はいい、との話でした。ただ、趣味や別荘として買ってくれる方が出てくるかな、という期待はあります」
と答えた。
09年2月18日には「下見会」を実施するそうで、すでに不動産業者など数件、下見会に参加したいという問い合わせがあったという。入札の申込は09年2月26日に締め切られ、09年3月3日から入札が開始される。