「野村秋介氏」との関係に疑問?
現在までに掲載されている3回目までの手記に対し、疑問を呈する週刊誌も少なくない。
サンデー毎日(09年2月22日号)は、島村氏が犯行声明を依頼したとする「野村秋介氏」との関係に疑問を呈した。野村氏の関係者のコメントを紹介しながら、「生前の野村氏と親交のあった人々は、軒並み『野村氏関与説』を一笑に付す」としている。また、「在日アメリカ大使館元職員」に「指示」されたとする告白内容についても、新右翼団体「一水会」の木村三浩代表が「疑わしい」とコメントを寄せている。
週刊文春は2号にわたってこの問題を取り上げた。09年2月12日号では、朝日新聞社が島村氏に取材をした際の「証言」と、週刊新潮の「手記」の内容が「異なる『告白』」であったことを指摘し、第3回の手記掲載号と同日に発売された09年2月19日号では、1992年に離婚したという「元妻」がこう語っている。
「また何を言い出したんだろう、という感じですよ。あの人がこんな事件をできるわけないじゃないですか。根はいい人なんですから」
また、島村氏が池袋で右翼団体をやっていた、ということに関しても、
「東京には住んでいません。ましてや池袋に事務所なんかありませんよ」
と「証言」をしている。
週刊新潮は第3回の記事中で、「島村の『実名告白手記』掲載スタート後、本誌には新聞や雑誌などから取材の申し込みが多々寄せられた」とし、各誌からの問い合わせを紹介して反論、記事の正当性を主張している。島村氏も「私は自分でやったことを証明するのがこれほど難しいものとは思いもしませんでした」との感想を漏らしている。