レセプトのオンライン請求義務化 厚労省方針に医師側から「待った」

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医師会に「代行」をお願いしたい

   こうした現場からの不安を厚労省はどうみているのだろうか。J-CASTニュースが同省保険システム高度化推進室に問い合わせると、

「レセコンについては、高齢でコンピューターを使ったことのない医師に、新規に購入し、覚えてくれ、というお願いではない」
「手書きでレセプトを請求している医師に関しては、医師会、歯科医師会にとりまとめ、代行請求をお願いしている」

との返事だった。

   この代行請求について日本医師会広報情報課に問い合わせたところ、同会の主張はあくまでオンライン請求義務化の「撤廃」と、任意で提出方法を選択できる「手挙げ方式」であるとしながらも、

「もし義務化が撤廃されずに代行請求実施ということになれば、多数の人員やセキュリティの整備が必要になり、医師会で体制を整えるのは不可能に近い。レセプトを審査する第三者機関(支払基金など)に直接提出できるよう交渉中である」

との回答を得た。

   厚労省の06年の調査では、診療所(開業医)医師の平均年齢は58.0歳。病院医師の平均年齢42.4歳と比べて、高齢化している。ある診療所の院長は言う。

「医療費の削減を掲げる厚労省にとってオンライン化はぜひ実現したいことなのだろうが、それによって保険医療のレベルを下げるようなことがあれば、本末転倒になってしまいますよね」
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