不況下のリーマンランチ事情 自分で作る「弁当男子」増殖中

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保温弁当箱は前年比2倍の売り上げ

   弁当持参者の増加を反映して、弁当箱の売り上げも大きく伸びている。ロフトによれば、保温弁当箱(ランチジャー)は前年比2倍、保温水筒も前年比1.6倍の売り上げだ。弁当箱の購入者は女性が多いが、1番売れているものは男性向け商品の「象印保温弁当(SZ-EC04XA)」。「お弁当をつくる奥様がご主人へ寒い冬は『せめてお昼は、あったかいお弁当を』と考えているのでは」とロフトの広報担当者はいうが、男性自らが買いに来るケースもあるようだ。

   実際、男性が料理をすることは多くなった。男性向けの料理教室も開催され、07年ごろから話題だ。全国で料理教室を運営するABCクッキングスタジオでは07年2月から、男性を対象にしたコースを都内の2教室ではじめた。現在ではおよそ300人の生徒が在籍し、世代を問わずにぎわう。1日だけ参加できる「1dayレッスン」にも、男性が目に付くようになったそうだ。

   広報の西沢貞子さんは、共働きや節約志向がきっかけで、男性も「食」への興味が増しているのでは、と指摘する。「弁当男子」が増えていることについては、次のように話す。

「一人暮らしや共働きで自炊している男性は多かったが、堅実派が増えて、弁当持参になったのかもしれませんね。いずれにしろ、料理好きな男性は増えていると思います。凝り性な方が多く、一度やると、はまるみたいです」
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