ブログ炎上事件のコメント欄 なぜ閉鎖しなかったのか

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「今は安心できるブログ運営になっており、炎上などはありません」

   もっとも、コメント欄を閉鎖しなかったことで、誹謗・中傷に寛容と見なされた可能性はある。

   ネット上の問題に詳しい紀藤正樹弁護士は、2009年2月6日発行の東京スポーツの記事で、ブログなら削除やコメント禁止などの対処法があったため、警視庁が名誉毀損の疑いのある18人を逮捕せずに、書類送検する方針に留めたとの見方を示している。スマイリーさんが対処不可能な2ちゃんねるなどへの一方的な書き込みなら、逮捕していたはずだというのだ。

   一方で、「炎上」対策も進んでいる。アメブロでは、08年5月から、著名人ブログのコメントが事前承認システムになった。監視会社がチェックして問題がなければ、30分以内に反映されるものだ。もちろん、問題があれば削除される。スマイリーさんについては、誹謗・中傷が相次いだため、特別に前倒しして4月から事前承認制になっている。運営するサイバーエージェントでは、「今は安心できるブログ運営になっており、炎上などはありません」としている。

   また、ヤフーでは、ブログやニュースのコメント欄では、同社によるパトロールや読者からの申告システムはあるが、書き込みはいったんすべて反映される。その一方で、ブログでは、ユーザーIDに責任が持たされており、ニュースでは、09年2月5日から、コメント欄に「私はそう思わない」のボタンが加えられ、ユーザーIDの一部も公開することになった。このため、広報担当者は、「誹謗・中傷に対する牽制効果があり、これまでに炎上などは聞いていません」と話している。

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