府民感覚と大きくずれる 校長たちの「超エリート校」反対

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進学だけを重視するなら私立と同じになる?

   大阪府教育委員会が中心となり、学力だけでなく色んな特色を持った学校づくりを1999年から進めている。

「この10年間の流れから大きく逸脱しすぎているのと違いますか」

   さらに、「公立は人格教育も行う場所。進学だけを重視するなら私立と同じになる」「府民の多くが公立の進学校化に賛成しているというが、ビジネスとは異なり、求められているから何でもやるのは間違いだ」などと訴えた。

   J-CASTニュースは進学校を含む府立高校15校に取材を申し込んだが、「教育委員会から具体的な話が降りてきておらず、今の段階では何ともコメントできない」と答えた学校が1校。それ以外は校長が不在などの理由で回答を得られなかった。

   大阪府教育委員会の教務課担当者によると、「進学指定特色校」10校は09年5~6月に決まる。(1)地域に偏りが出ないようバランスよく設置する(2)各校の進学実績を考慮する(3)計画を前向きに捉えている学校を優遇する、という点から総合的に判断する。

   一方、校長の7割が反対していると報じられていることについて、教務課担当者は、

「詳細が決まっていないので、学校に説明をしていません。情報が少ない中、『エリート校を10校選びます。賛成か反対か』というアンケートを行ったら、多くが反対するでしょう。生徒を良い大学に入れてあげたいという思いは、教育者なら誰もが持っている『本能』のようなもの。きちんと説明すれば、7割が反対するとは思えません」

と話している。

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