日本銀行は2009年2月3日に開いた政策委員会で、銀行などが保有する株式を最大1兆円まで買い取ることを決めた。約4年半ぶりの再開となる。買い入れ期間は2010年4月まで。世界的な金融危機の影響で平均株価が8000円台を下回る低水準で推移しており、銀行などが株式の含み損を多額に抱えている状況。銀行が保有する株式の損失を低減することで貸し出し余力を高めるほか、銀行が大量の株式を市場に放出することで株価が下落する事態を避ける。
日銀の白川方明総裁は「金融システム安定のための安全弁の役割を果たす」との考えを示した。