チャゲアス「無期限休止」 「解散」とどこか違うのか

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   人気男性デュオ「CHAGE and ASKA」が、解散ではなく無期限の活動休止と発表した。所属事務所では、ソロに専念するとしても、母体はやはりデュオにあるためと説明する。ただ、分かりにくいのは事実だ。解散とどう違うのだろうか。

「ソロでも母体はデュオだから」という理屈

   ここ数年はソロとしての活動が多く、2008年に入ってからは活動が休止状態だった通称チャゲアスことCHAGE and ASKA。それが、09年1月9日に突然、デュオの「解散」がスポーツ報知と日刊スポーツに報じられた。所属事務所は同日、それを否定し、1月30日になって、無期限活動休止とすることを公式サイト上で明らかにした。

   無期限活動休止としたのは、世代が共通するサザンオールスターズも同じだ。東京スポーツは08年5月12日、サザンが「解散」と報じたが、所属事務所が同様にそれを否定した。

   解散と無期限休止は、どう違うのか。

   チャゲアス事務所のロックダムアーティスツは、サイト上で、解散でないことについて、「自分たちの母体はやはりCHAGE and ASKA」だからと説明する。そして、2人がソロ活動に専念したとしても、「CHAGEとASKAの活動であることに変わりはありません」と断言する。

   サザンオールスターズは、08年8月、活動休止前に大規模なコンサートを横浜で行った。その中で、リーダーの桑田佳祐さんが「必ず戻ってきますから」とファンに向かってアピールしている。

   とすると、いつかはチャゲアスコンサートなどデュオとしての活動が復活するのだろうか。

   ところが、デュオとしての活動再開には、否定的な報道ばかりだ。

   スポーツ紙では、音楽性や今後の活動を巡る方向性の違いを指摘。さらに、どこまで本当かは分からないが、週刊朝日と日刊ゲンダイによると、性格不一致などで2人の仲がよくなく、作詞・作曲の印税が入るASKAと収入格差が大きいのがネックだというのだ。

「解散」してもいずれ復活、なら同じこと

   確かに、サザンと違って、2009年にデュオとしてのコンサートをする動きは見られない。また、公式サイトでは、チャゲアスの2人は、「発表に至るまでの過程で、解散を含んだ話し合いが行われていたことは事実」と認めている。さらに、こうも告白するのだ。

「一度は、CHAGE and ASKAとしての次の約束が出来ないのであればグループを解散し、CHAGE、ASKAとして活動していく、という決定がなされました」

   それほどの亀裂があるのなら、サザンと違って、もはやデュオとしての復活はないのだろうか。

   活動休止の決定は、サザンと同様、デビュー30周年の節目に行われた。公式サイトによると、この数年間、2人はこれからの活動について、話し合いを重ねてきたという。30周年の節目に、活動をどのようにするかはっきりさせたかったのかもしれない。

   節目の時期での報道に対して、うがった見方もされたらしく、サイトでは、「発表の前に望まない形での報道がなされ、あたかも、2月に発売されるベストアルバムのプロモーションであるかのように受け取られたことは、とても残念」と漏らしている。

   もっとも、「解散」しても、一日限りの復活といったケースもよく見られる。一度解散した女性4人組グループ「SPEED」に至っては、08年になって完全復活を遂げた。そう考えれば、「無期限活動休止」も「解散」も同じものと言えなくもない。

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