「こんな理不尽なことが許されていいのか」
東京都内での会見にのぞんだ33歳と34歳の客室乗務員は、
「トルコ人の正社員と同じように働いてきたのに年収はその3分の1以下。しかもフライトのニーズがあるのに、日本語を話せるトルコ人クルーを雇うのであなたたちはいらないと言われ、バッサリと切られてしまった。こんな理不尽なことが許されていいのかと憤りを感じている」
「日本・トルコ間の便は日本人のお客様が大半なのに、トルコ人のクルーだけで緊急時にきちんと誘導ができるのかと疑問に思う。裁判は人と争うのでエネルギーがいるが、できることはちゃんとやっておきたいと提訴することにした。会社には人間として扱ってほしかった」
と窮状を訴えた。
一方、トルコ航空の広報担当者はJ-CASTニュースに対して、
「日本人乗務員から団体交渉の申し入れがあったことは確かだが、あくまでも派遣会社との契約終了に関することなので……。提訴については、訴状を見ていないため、今の段階ではコメントできない」
と答えた。また派遣会社TEIの担当取締役は
「3日前に団体交渉をして、来週また賃金補償などについて話し合いをしようということだったので、急に提訴されてびっくりしている。これまで10数年にわたって日本人乗務員をトルコ航空に派遣して重宝されてきた。日本人からトルコ人に切り替えることについては『なぜ』という気持ちもあるが、航空業界の厳しい状況があるのだろう。彼女たちも厳しいだろうが、私たちも厳しい。契約解除についてはやむをえないと考えている」
とコメントした。