「豆」にこだわる新技術開発  「缶コーヒー」めぐる争い熾烈

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ジョージア「豆のいいところを残しながら進化」

豆へのこだわりを語る日本コカ・コーラ マーケティング本部の島岡さん
豆へのこだわりを語る日本コカ・コーラ マーケティング本部の島岡さん

   豆、抽出法、焙煎法など、各メーカーはそれぞれに工夫を凝らし、新商品の開発に取り組んでいるのだ。そうした「品質競争」の中でトップに支持された「ジョージア」はどんなこだわりを持っているのだろうか。

   「ジョージア」のデビューは1975年。以来、原料(特に豆)や製法にはかなり気を使ってきた。現在、販売中の商品の例でいうと、100%ブラジル産豆を使用している「ヴィンテージレーベル」では、通常1週間~10日にわたり豆の熟成を行うところを、約3倍の30日間も費やしている。それも、果実のままの熟成なので、コーヒーの甘みやうまみが向上するそうだ。

   また、「エンブレムブラック」では、いれたての"しっかりした味わい"を手に入れるために、最初に出てくるおいしいところだけをぜいたくにドリップ。さらに、ジョージア独自に採用する「脱酸素いれたてパック製法」によって、逃げやすいコーヒーの風味をそのまま缶の中に閉じ込めている。

   日本コカ・コーラのマーケティング本部コーヒー担当・島岡芳和さんはこう語る。

「豆のいいところを残しながら、香りを含めて品質全体を進化させたいと考えています。その象徴が94年から展開し、09年1月26日からリニューアル発売する『エメラルドマウンテンブレンド』シリーズです。エメラルドマウンテンというのはコロンビアのコーヒー豆の名前です。これは、、コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)による数多くのチェックプロセスを経て、コロンビアコーヒー総生産量の約1%が認定される大変希少な高級豆です。。そうした高いクオリティーを少しでも多くの方に楽しんでいただければうれしいですね」

   昨今は、いわゆるスタンダードタイプに「無糖」や「微糖」という分野も加わり、08年の缶コーヒー市場は前年比1.5%増と好調(食品マーケティング研究所)。メーカー各社の競争は今後、さらに熾烈を極めそうだ。

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