賛否両論で盛り上がるのも注目されているから
一方、前出のブログ「Elastic」のコメント欄には、「ユニクロの服は理想を言えば正直着たくありませんが、お金が無いので仕方が無いのです」「はっきり言えばユニクロはダサい私も着ないで済むなら着たくないです」という意見も多く、ユニクラー(ユニクロを好んで着ている人)VSアンチ・ユニクラーの間で議論が起こっている。
都内企業に勤め、ファッションに興味があるという20歳代の会社員の女性は、こう話す。
「ファッションは機能や必然性とは関係のないところで成り立っているものだと思います。ブランドのコレクションに登場する服は、布の量が多くて動きづらかったり、ちょっと座っただけで破けそうだったり、裸が透けて見えたり、とてもじゃないけど街なかを歩けないですよね。市場に出回るものはもう少し着やすくはなっていますが、よっぽどその服(ブランド)を理解して夢中になれないと値段も含めて買えないものです。ファッションを貫くのは、本来、『根性』が入ります。でも、ユニクロを着るのには(根性は)いらないですから、あくまで必需品としての衣服なのでしょう」
賛否両論あるが、これだけ盛り上がっているのもユニクロが注目されている証だと言えそうだ。
09年1月16日付け日経流通新聞には、こんな調査結果が載っている。20歳以上の男女1074人に行った消費者調査によると、1年前に比べて服にかけるお金が増えた人はわずか10%だが、ユニクロの服への出費を増やした人は19%。その45%が百貨店での服の購入額を減らした。百貨店で買い物を減らしている理由(複数回答)では、65%(女性63%)が「ユニクロ商品の方が値ごろ感がある」と回答。「(ユニクロの)品質が良くなった」も34%(女性33%)いる。また、百貨店での買い物を減らしユニクロでの買い物を増やした女性で、「商品がおしゃれでデザインも良くなってきた」と考える人は35%に上った。調査は日経MJとNTTレゾナント(東京・港)のgooリサーチが共同で1月9~11日にインターネットで実施した。