正社員「早期退職」募集が急増 02年「就職氷河期」水準へ

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09年上半期だけで早期退職募集する企業100社に?

   早期退職を希望する正社員が意外に多いことが明らかになった形だが、東京商工リサーチでは、その背景について

「『残っていても厳しい』『辞めるなら今のうち』という受け止め方をする人が多いのでは」

と分析する。いわば、雇用環境が悪化し、先行きが見えない状況であっても、「とりあえず『ドロ船からは降りる』」という選択を余儀なくされるケースが相次いでいる、とも言えそうだ。

   同社が企業の早期退職の募集状況を調べ始めたのが00年。早期退職を募集する企業数は、「就職氷河期」とも言われた02年の200社をピークに減少を続けてきたが、07年には増加に転じている。ただ、08年の68社の内訳を見ると、上半期が38社で、下半期が30社。景気が悪くなったはずの下半期に、減少に転じているのだ。

   こんな状況に対して、同社では

「下半期が少ないように見えるのは、主な人員削減の対象が非正規社員だったからです。09年は、いよいよこの流れが正社員にも及ぶのではないでしょうか。現在のペースでいくと、09年上半期だけで(早期退職を募集する企業が)100社に達してもおかしくないでしょう」

と、厳しい見通しを明らかにしている。

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