外資系高級ホテル「安売り」始まる 海外法人客の利用減響く

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日本人マーケットをどう取り込むかが課題

   「前年に比べて稼働率が良くない」というのは、東京・丸の内のオフィス街に構える「フォーシーズンズホテル丸の内」。

「金融危機や世界的な景気悪化により、海外からのお客様が減っているように感じています」(広報担当者)

   「ファクタ」2009年2月号の「憧れのセレブホテルが『死屍累々』」と題する記事には、東京都内主要ホテルの収益力ランキングが載っており、どこも苦戦している様子が報じられている。同誌は独自に1室あたりの収益力(客室単価×客室稼働率、08年11月時点)を算出。前年同月に比べて収益力の落ち込みがもっとも激しいのは、マンダリン・オリエンタル東京(中央区)。続いて、パークハイアット東京(新宿区)、グランドハイアット東京(港区)となっている。

   前出の「フォーシーズンズホテル丸の内」広報担当者は、

「稼働率がよかった2007年に比べれば、若干安くなっています。しかし過度な値下げはブランドイメージに影響しますので、当社グループで決められている一定価格より下げることは考えていません。また、業界でもマーケットはいずれ回復するとみられており、今下げすぎてしまえば(回復した時に)値上げできなくなります」

と話している。

   また、「コンラッド東京」広報担当者は、「あくまで安売りはせずに、食事やスパといったオプションをつけたお得なパッケージを増やしています」とし、いずれも正規価格の値下げには慎重の構えだ。

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