モーターショーの華、レースクイーンやコンパニオンに、ちょっとした異変が起きている。年明けに開催された「東京オートサロン2009」でも、不況のあおりを受けて配置された人員が減ったのではないか、と話題になった。しかも、支払われるギャラは3割も減っているという。
2009年1月9日~11日、幕張メッセで行われた「東京オートサロン2009」。今年で26回目を迎えたこのイベントは、車をチューニングしたカスタムカーや、カスタマイズに関連した製品を展示するモーターショーだ。どちらかといえば、コアな自動車ファンが詰め掛けるモーターショーとして知られている。
そんな中、ショーの華ともいえるレースクイーンの数が減ったのではないか、と噂されている。東京オートサロン事務局によれば「具体的な数は把握していないが、印象としては減っている感じだ」と話す。ちなみに入場者数は23万人程度で例年並みの規模だった。
予算の関係で派遣する女性の数が減っている
J-CASTニュースが、参加したレースクイーン数について、ブースに出展した各社に取材したところ、ダイハツ工業では、「ほぼ同数です」と含みをもたせて回答した。トーヨータイヤでは08年の8人に比べて、一人減の7人だった。
あるコンパニオン派遣業者はこう明かす。
「レースクイーンなどコンパニオンの派遣が減っているのは確かです。うちの場合、例年、一つのブースで4人を派遣していましたが、今年は1人も出しませんでした。やはり企業さん側が使わないためです。もっとも、不況だから、という理由は聞けてはいませんが……。そして、コンパニオンの人件費の単価は安くなっています。具体的な金額はいえませんが、ピークだった5年前に比べたら、単価は3割減といったところでしょうか」
通常、コンパニオンは、モーターショーや企業の関係者を招く展示会・発表会時に派遣される。いまのところ、大きなイベントの開催数は減ってはいないが、予算の関係で派遣する女性の数は減っているとのことだ。また、小さなキャンペーンやパチンコ店へ出向くイベントは、やや減っている実感があるという。
もっとも、これ以上の単価減にはならないのではないか、というのが前出の関係者の見方だ。
「これ以上減ってしまったら、会社としてやっていけませんし、また、働く女性側のモチベーションも下がってしまうことも考えられます」