「バレンタイン商戦」始まる 不況でもチョコっと高めが主流

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自分用として購入する女性客を狙う

   東京・丸の内で働くOLが多く訪れる大丸東京店は、「ショコラプロムナード」と銘打って2月3日から2月14日までフェアを実施する。海外ブランドを中心に53ブランドを扱う。フランスの高級ショコラティエ「リシャール」は、アクセサリーブランドとコラボレーションした、チョコの形の携帯ストラップを付けたセットを販売。他にもプリンやモンブランの形をしたショコラもあり、自分用に買いたくなるような商品も揃えているのが特徴だ。広報担当者は、

「不景気にもかかわらずクリスマスや年末年始は食品の売上げが好調で、イベントにはちょっと奮発して贅沢をしたいという心理がうかがえます。バレンタインについても、客単価が上がるのではないでしょうか」

と期待している。

   海外40ブランド、国内40ブランドを扱い、大規模に展開するのは銀座三越だ。女性が大好きな「日本初上陸」ブランドや「限定品」が登場し、ギフトだけでなく自分用としての購入を狙う。売上げ目標は前年比10%増を掲げている。広報担当者はこう話す。

「衣料品の出費は抑えてもおいしいものを食べたいという女性は多く、消費全体が落ち込む中でもスイーツの売上げはキープしています。近年、バレンタインは世界中のチョコが集まる『チョコの祭典』としても定着しており、この時期しか食べられないチョコを自分用に購入する女性が増えています」

   販売期間は1月27日から2月15日まで。例年はバレンタインデー当日の2月14日までだが、今年は最終日が土曜日に当たり、週明けにチョコを渡すニーズもあるとみて延長する。

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