投資不振の中で、FXの株式版「CFD」に注目

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オリックス証券は1か月足らずで1000口座獲得

   インターネット証券最大手のSBI証券は、CFDの取り扱い開始に向けて現在準備を進めている。当初は08年内をめどにサービスを提供する予定だったが、「システム整備に時間がかかっている」(広報担当者)状況だ。

   同社はCFDを導入する狙いを、「当社は一つの口座でさまざまな商品に投資できることを基本的なコンセプトとしていますので、CFDもその品揃えの一つです」と説明、「同じ仕組みのFXが好調なので、需要は高いとみています」と話す。

   その「読み」は確かなようだ。08年12月15日に取り扱いを開始したオリックス証券は、実営業日が1か月ないにもかかわらず、1000口座を獲得した。「FXのスタート時と比べて、4、5倍の勢い。かなり調子がいいです」と明かす。

「これから認知度が上がる商品であり、投資経験のある人が早めに気づいて開設してくれていると思う」(オリックス証券)

   早くからCFDに目をつけ、05年11月から取り扱いを開始したひまわり証券は、「導入のきっかけは株価指数先物などを利用する投資家がリスクヘッジ商品を求めてきたことだった」と振り返る。たとえば、昼間に東京市場で買った日経225先物が、夜間に急に大きく値が動いたときに、シカゴ市場で売れるといった取引を可能にするために、当時ロンドン市場で普及していたCFDを導入した。利用者は「それなりに投資経験を積んだ人が多い」とのことだ。

   ひまわり証券は、ネット証券の参戦を「大歓迎」という。取り扱う証券会社が増えればCFDの認知度も上がるからだが、すでにその効果も現れていて、「当社の口座数も順調に伸びています」(広報担当者)という。

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