一般企業のOLに比べて数倍も高いと言われている「女子アナ」の給与の実態が、テレビ番組で明かされた。さらに、副業も認められていて、結婚式などの司会を務めると1回あたり5~50万円になるという。バブル期には1回100万円という仕事もあったそうだ。
ゴルフコンペに出てちょっと司会して100万円
2009年1月9日に放送されたTBS系バラエティ番組「私たちは天使だ!! ~教えて浜ちゃん 芸能界で当てて親孝行するぞスペシャル!~」で、女子アナ、女優、歌手の給与の実態が明かされた。「ダウンタウン」の浜田雅功さんがMCを務め、フリーアナウンサーの内田恭子さん、お笑い芸人の藤井隆さんらが出演した。
女優や歌手の場合、売れるか売れないかで給与の格差が激しいが、女子アナはテレビ局の社員なので安定した給与が見込める。しかし会社員とは言っても、一般のOLとはケタが違う。番組によると、入社10年目のOLの平均年収は302万円だが、女子アナは1200~1500万円と、4、5倍も多い。ただ、テレビ局によっても差があるようだ。各局の事情を知っているという浜田さんは、
「フジテレビがやっぱり一番いいですよ」
と、明かしていた。
また、アナウンサーが一般的な会社員と大きく異なるのは、「副業」が認められている点だ。中でも多いのがイベントや結婚式などの司会で、イベントでは1回あたり5~10万円、結婚式では20~50万円が相場のようだ。元フジテレビアナウンサーで現在はフリーの山中秀樹さんは同番組で、フジ時代に「社外業務従事届」を局に提出して副業していたことや、バブル期の「すごい仕事」について語った。
「バブル期はよかったですね。私じゃないですけど、女子アナでゴルフコンペに出てちょっと司会して100万円というのがありました」
もっとも、不景気の今ではおいしい副業もそうは見込めないのかもしれない。ちなみに、100万円の仕事をした女子アナとは、「本人がテレビでしゃべってますから名前を言いますけど」とした上で、元フジテレビアナウンサーの有賀さつきさんだと明かしていた。
女子アナと野球選手は「社内結婚」みたいなもの
同じく元フジテレビのアナウンサーである内田さんは、こう振り返っている。
「(副業の)話は頂きましたが、やるかやらないかは本人の自由ですね。司会の仕事は土日が多く、休みがつぶれるのが嫌だったので私はやらなかった」
J-CASTニュースがフジテレビの広報担当者に副業の実態について取材したところ、こんな回答が返ってきた。
「今と昔では状況が異なります。テレビに出る以外の仕事については、まず会社として受けるか受けないかを判断しています。どの程度受けているかについては、お話できません」
局を辞めてフリーになる女子アナも多い。働いた分だけ稼げるので、収入が局アナ時代に比べて数倍にもふくれあがる。番組によると、夕方のニュースで各番組の「顔」となっているキャスターの年収は1億円にのぼる。2億円を超える女子アナもいるのだとか。
プロ野球選手との結婚が多いのも、女子アナの特徴だ。元TBSアナウンサーの福島弓子さんや元日本テレビの柴田倫世さんのように大リーガーと結婚した例もある。内田さんは、女子アナと野球選手の結婚が多い理由について、
「(野球選手と結婚した人の)話を聞くと出会いがそこしかないんですって。取材に行くと選手がいて、『社内結婚』みたいなものです」
と、話していた。
自身は野球選手ではなく浜田さんの元マネージャーの男性と結婚している。「(野球選手から)声かけられているわけですよ」と振る浜田さんに対し、内田さんは「ハートで選んだ」とぼかしていた。すると、共演者から、野球選手と結婚した女子アナは「お金で(結婚相手を)選んだみたいじゃないですか」と突っ込まれていた。